こはぐら通信~古波蔵太朗の日々~

沖縄に12年、地元に戻ってきました。日々の記録を綴っています。

2016-01-01から1年間の記事一覧

さる年の一年

今年もあと少し、いくつか忘備録を書きます。1、子の誕生 人が増えることは幸せなのだと感じます。 妊娠から出産、子育てまで、妻のそばに居られたことも 夫婦観に影響を与えるものでした。恐れ入りました。「子どもが生まれ、皆が笑顔になった一年だったね…

師走記

あっという間の12月を記録する。初旬 大学の皆さんと高校を訪問する。 「古波蔵さんの本領発揮ですね」と聞く。 新たな動きが始まりそうだ。中旬 近くのスタバでの手話勉強会に顔を出す。 手話のできる店員とろう者の店員が企画しているのだ。こういう企画が…

いつか大きな流れに

学生と小さな勉強会を行う。今回のテーマは異文化教育。 日本の教育制度外で育った学生を招きお話を聴く。「私のルーツを知るためには、 歴史を学ぶ必要がありました」との言葉に納得だった。歴史を学ぶとはアイデンティティにつながることなのだ。そして、…

まとめとこれからを夢想して

沖縄での授業のまとめをしよう、と文章を書いている。 先日は懐かしい卒業生にスカイプでインタビュー。匿名で書くからね。と伝えると、「実名でいいですよ」と。 その人の何かが残るような、文章を書こう。 実名であるかのような文章だ。こちらでも皆が語り…

見えない世界を

ここ数日のことを聴こえる子どもを育てる聴こえない親の会に顔を出す。 東京近郊の聴こえないお母さん、お父さん、そして子どもが集まり、 子育てや日常生活について語り合うのだ。家族や子育てのあり方は様々だが、 「聴こえない」ことと、 「手話」が各家…

ストーブ浪漫

前々から憧れている薪ストーブについて 薪ストーブユーザーの友人から話を聴く。薪の持ち運びや煙突の工夫など、具体的なお話が参考になる。 それとともに、薪ストーブを焚くと 子どもが集まってくる、ともいう。 炎が生活の中心にある、というのはやはり魅…

遠くのことにも

妻子と新型おしゃれツタヤへ。 時間つぶし放題の場所だ、 ここでも浦島たろうさん状態でウロウロする。帰宅後妻さんと今日の振り返りをする。「だんしゃり、ヨガ、健康の本ばかり。 皆、自分のこころと身体に関心がある。 でも、沖縄の基地問題のことも考え…

恥じない生き方

昼は手話イベントに参加する。 昨年のこのイベントは、話せる人がほとんど居なかったが 今年は、あちらこちらで知人に会うことができた。 この一年で聴覚関係の知り合いが増えたなあ、と実感する。イベントの楽しさは、再会とおしゃべりにある。 聴覚障がい…

夜泣きと世界と

夜泣きの少なかった我が子が、珍しく夜泣きをする。 一時間近くだろうか、長かった。翌日、昨夜の夜泣きについて妻と話をする。 アメリカ大統領選挙、 これからの世界を悲観して、泣いているのではないか、と 冗談で言う。怖い夢を見ただけで 悲観しているの…

節目節目で励まされ

親友の訃報を知る。 彼には優しく時に厳しく、 人生の節目節目で励まされてきた。社会、仕事、恋愛、時に親のことを話し合ったものだ。 十代、二十代の激動を駆け抜けた仲間だった。社会人になってからは、たまにしか会えなかったが、 再会し、彼の意見を聞…

つまごろく

妻語録をいくつか。子どもの肌を撫でながら 「お化粧とは、赤ちゃんの肌に 近づくためとわかった。 ほお紅を塗っているがごとく、桃色の肌」「ツヤツヤリップを塗っているがごとく みずみずしい唇」と。これは良く聞く話だが、触れてみるとよく分かる。 本当…

日曜記

地元の友人とバーベキューへ。 本物のシェフがいることもあり、 ローストビーフやアヒージョやサラダやパン、 そして、きりたんぽまで、美味しく頂きました。沖縄のバーベキューは、 まさに「肉を焼く」だったので、 カルチャーショックバーベキューでした。…

街に出る

家族で近くのショッピングモールへ、 街が変わっており、驚いた。 僕がこちらにいた頃は、何にも無かったのだけど。浦島太郎さん気分でウロウロし、フードコートで一休み。 注文して席に戻ると、 妻さんが隣の家族と手話で話している。隣に手話を使っている…

36年間

「この子を見ていると あなたの36年前を見ているようだ」と妻が言う。続けて 「あなたを見ていると この子の36年後を見ているようだ」とも。子どもには未来があり、僕らには過去がある。 ともに生きていきたい。

半周の世界

子どもは、半寝返りが出来るようになる クルクルやっているのだが、 我が父は、 「赤ちゃんは、 出来るようになったことを 楽しそうにやるのがいい」 という。なるほどだ。 半寝返りでも見える世界は大分広くなっただろう。 次は一周、 子育ては世界の広がり…

最近のいくつかを

その1 台風がやってきて、警報メールが我が家にもやってくる。 台風歴の長い妻さんは、これが台風かな、という。 抗議のシュプレヒコールをしよう、と僕がけしかけると 「あまいー」という。 僕は「辛いー」と応じる。 子どもには「ミルクくれー」と言わせる…

二週間

親子三人生活が始まり二週間、少しずつ慣れてきました。 一緒に暮らすと我々三名は家族なのだ、と実感します。当たり前のことですが。この間のことをいくつか。沖縄から学生数人の訪問あり。 こちらの学生と交流し、あれやこれや、 楽しい時間でした。 この…

幾つかの卒業を

土曜は沖縄の大学にて公開講座に出る。 共同研究班で書籍を出版したことを受けて、 講座を企画して下さったのだ。僕がテーマとしたのは「寺子屋」。 妻さんと寺子屋生にインタビューを繰り返し、 僕なりの「寺子屋」をまとめることが出来たかな。会場には、…

偶然のことを2つ

いくつかの「あらー」を。その1 沖縄のホテルにて、妻さん家族と食事中のこと、内地の旧友にバッタリ。 数か月前「沖縄に移住したい」と聞いていたが、 まさかこんなところで。沖縄で会えて何より。その2 お盆が終わり、実家の家族とお疲れ夕食会へ。 あれ…

闇に光る

相模原の事件について、学生と意見交換。 皆ショックを受けている様子。 そして、いろいろな文章を読む。以下、転載を。 介護に関わる方の文 http://synodos.jp/welfare/17696/2車椅子の方の文 http://sapporo-ichigokai.jp/osanai-michiko.jp/?q=blog/2016/…

暑さと寒さのなか

久しぶりに我が子と妻さんと眠る。夜、クーラーが寒く感じ 子どもも寒いのではないか、と温度をあげる。翌朝、 「昨夜暑くて眠れなかった、子どもが熱中症になってしまうかと 心配してしまった、温度を下げるように」と妻さんの話。お互い自分の肌感覚で子ど…

無事の往復

東京の大学も前期が終わる。本当にあっという間だった。 振り返り会では、親睦を求める声があり、食事会をすることになる。皆との関係も少しずつ出来てきたかな。 僕なりのスタイルでやっていこう。仕事を終えて羽田から那覇へ。 往復生活を始めて11ヶ月、40…

居をうつす

この2か月くらい、ポツポツと準備していた引っ越しも無事終了。 最後は、卒業生5名がお手伝いに来てくれました。 運んだり、切ったり、片付けたり、あっという間でした。 皆が集まると愉快な雰囲気になる。これまでも寺子屋のお手伝いや食事会にきてくれたり…

引っ越し 準備

沖縄では、引っ越し作業が忙しい。懸案事項の一つは本類の処分について。 1/4位を、密かに好意をよせている古本屋さんへ持っていく。買取後に 「5年位前の新聞のコラムに共感し、売るならここで、と思っていました」と伝える。 「書くのが大変だったのですが…

一週間のことを

沖縄での期日前投票、 沖縄選挙区で投票するのは最後になるかな。沖縄にやってきて、選挙が身近に感じるようになった。 内地とは異なる政治状況があるからだろう。今回は、 始まる前から結果が分かっていたからか イマイチ盛り上がりに欠ける様子だった。東…

ウェルカム

沖縄に戻り、新聞を開くと母子がいる。 随分前に投稿した写真が掲載されたのだ、幸せな雰囲気が撮れたかな。 題して「ウェルカム平和」。いろいろな方からご連絡を頂き、 新聞はある程度の規模の人たちの コミュニケーションを基礎としたものだと気付く。 沖…

つながりそうな

障がい学生支援の全国協議会に参加する。気になることがあったのに 初めての参加だったこともあり、自重してしまった。 もっと質問すればよかった。それでも懐かしい方々とお会いすることが出来、 「東京の大学でも頑張っていますか」と仰っていただく。全国…

ここ数日のことを

障がい学生を講師に勉強会を開催する。 教職員・学生、多くの方が参加し、なんと学長も。 驚いたが有難かった。広がっていきそうだ。そして、 「後悔の無いようにやりたいことに取り組みたいです」と学生の言葉に ハッとさせられた。僕もその気持ちを忘れず…

父の日にて

父の日の1日、妻さんの実家にて、 誕生日会と父の日のお祝い食事会でした。 お義父さんとともに、ぼくも「父の日」を祝って頂き、 そうなったんだなあ、と感じるものでした。そして、今日は元米兵による女性殺害事件の県民大会の日でもありました。食事が落…

ちょうど1か月前

5月15日の夜遅くに、私たちの子どもが誕生しました。 僕も出産に立ち会うことができました。長い長い苦難の先に大きな喜びがある。 母と子の命のドラマを目の当たりにし、泣けて泣けて仕方ありませんでした。そして、僕の役目は、この子たちが幸せに生きる世…