こはぐら通信~古波蔵太朗の日々~

沖縄に12年、地元に戻ってきました。日々の記録を綴っています。

話せる雰囲気の日

沖縄は慰霊の日でした。

妻と歩く予定が、遅くなってしまい、直接摩文仁へ向かいました。

帰りのバスでのこと。

近くに、お母さんと子どもがいました。
対馬丸ってなに?」と男の子
「子どもが戦争から逃げるための船だよ。でも、魚雷で沈んだんだ」とお母さん
「みんな死んだの?」と男の子
「そうだねえ、戦争は怖いんだよ」とお母さん

その後も、子どもの素朴な疑問にお母さんが応えていました。
そして最後に
「これからどこ行くの」と女の子
「帰って休もうね」とお母さん
マクドナルド行きたいーー」と女の子

なんかいいなあ、と思ったのです。
式典で偉い人の話を聞くよりも
普通の会話で戦争のことを話すこと。
しかも、
会話が子ども主体に進んでいることが印象的でした。

慰霊の日は「話せる雰囲気」を作る日なのだ、と感じたのです。

暑い暑い日に、子どもと摩文仁まで行くお母さんもいいなあ。