こはぐら通信~古波蔵太朗の日々~

沖縄に12年、地元に戻ってきました。日々の記録を綴っています。

本当の友達

今日の授業は、車いすの学生が話してくれた

生まれてからのことや
小学校、中学校の厳しい体験
そして、大学に入ってからのこと。

打ち合わせを何度も重ね
やり遂げた
これもまた、小さなドラマだった。

授業が終わり、座談会が終わり、
それでも、まだみんなは帰らずに
それぞれがたくさん話していた。

彼が感情を解放したから
みんなも心を解放したのだろうか。
いい場になったんだなあ、と感じた。

彼の誇らしげな顔が何よりだった。


議論の内容で興味深かったこと

「大学に入ったら、親に頼りたくなかった
 でも、
 トイレの問題があって、
 トイレは誰かの手を借りないとできない。
 頼むってとても怖くて。。。」

「ぶっちゃけて
 もし、僕が歩ける人だったら、
 喜んで介助する人っているのかな、とも思う。

 でも、本音のところでは
 介助ではなく
 義務じゃなくて
 友達だからという気持ちで手伝ってほしい」

 と学生が話した。

聞きに来てくれた同じ障がいの卒業生も
介助と友達関係の複雑さを話してくれた。

「義務感でやったり、やられたりすると
 ヒクツになっちゃうんだよね
 でも、ありがとうって言わないといけないし」

「家族に対してもそう
 義務感で家族には感謝しなきゃって考えると
 辛くなってしまうもの」

との議論が続いた。


お互いが義務感でなく
付き合い、
手伝いあい
支えあえる関係は可能なのか。

こんなことを考えさせられた。

でもやっぱり、僕らは「可能である」と言いたい。

それが持続可能な共生というものなのだろう。
制度も活用しつつ。