こはぐら通信~古波蔵太朗の日々~

沖縄に12年、地元に戻ってきました。日々の記録を綴っています。

1か月のこと


大学は春休み、すっかり静かになった。
授業の学生が久々に訪ねてくれる

「そういば、奥さんは僕のレポートを読んでくれましたか?」と。

「感心して読んでいたよ」と僕。

「講師が二人いるみたいですね」と彼は言う。

なるほど、そうかもしれない。

僕も寺子屋をお手伝いするように
彼女も授業を裏から支えてくれていた。

見抜かれていたようだ。


一緒に授業の写真を見ながら
「不思議な授業だったなあ、不思議だったなあ」という。

彼の表情が本当に変わっている。

そして、彼自身が書いた文章について
「1か月前に書いたのを読んだら、昔の日記のようでした
 今の僕なら、こんなこと書かないけどなあ」と。

不思議だけど、この気持ちはよく分かる

まさに「話す」ことは「放す」ことなのだ。
先生もよく言っている。

みんな、よくはなし、よく聴いた。

あと1か月で卒業式だ。