こはぐら通信~古波蔵太朗の日々~

沖縄に12年、地元に戻ってきました。日々の記録を綴っています。

二つのお盆記


今日は旧暦の7月15日、
沖縄のお盆の最終日「ウークイ」でした。

お盆は親戚の重要行事であり、沖縄中が大移動、
道にはエイサー隊が練り歩くこともあります。

僕も親戚の一員として、
妻さんのお祖母さんの家にお邪魔しました。

お祖母さんの「うーとーとー」の言葉を聞きながら
仏壇に手を合わせ、重箱料理やソーキ汁を頂きました。
うちなーぐちだったので良く分かりませんでしたが、

意図的な解釈も含め
「妻さんと、にいにいがやって来ているよ、おじいちゃん」
 という感じの言葉だったような。

その後、世間話をして、終わり。

やって来る人はお中元を持参するのがしきたりになっており、
お米や缶詰などが一般的。

内地では、お世話になった人への贈り物としてのお中元が多いですが、
沖縄では、ご先祖様への贈り物としてのお中元、
品物も実用的なものが多いように感じます。

そして、
沖縄のお盆では
お坊さんが来ることはまずない、というのもまた新鮮。

お祖母さんが取り仕切るのも、
普通の感じで、いいなあと思いました。


その後、僕らは、
妻さんの実家のお盆を早めに切り上げ、友人のお宅へ。

約束していなかったけど、親しいメンバーが揃っており
友人とみんなのつながりを思うものでした。

そちらでもお母さんの重箱料理を頂き、
世間話、後、帰宅。

「お盆の期間は犬が仏壇のあたりをウロウロするんから
 帰ってきているんでしょうね」とお母さん。

親戚の行事として集まるお盆もいい、
犬も僕らも何となく集まるお盆もいい、

沖縄のお盆を体験する一日となりました。