こはぐら通信~古波蔵太朗の日々~

沖縄に12年、地元に戻ってきました。日々の記録を綴っています。

この連休


特にこれといって用事はなかったのだけど
なんとなく伊江島

かなり強い低気圧のため
帰りの船は欠航、僕らは島の缶詰に。

参ったけども
「この島をゆっくり見なさい」と言われているような気もして
もう一日巡ることにする。

いくつか島の紹介を。

1、ヌチドゥタカラの家

ここは
伊江島の土地闘争と
沖縄のガンジーともいわれる
阿波根昌鴻(あはごんしょうこう)さんに関する資料を見ることができる。

文字資料だけでなく、
生っぽい展示が良かった。

その中の
「戦争はなぜ起きるのか」について

「国の親方が規定を作り
 国の宝物を取り上げるが、満足せず
 国外の宝物も欲しくなり
 外国の親方と奪い合いが始まるから」と

黄ばんだ布に書いてあった。

妻さんは
「私はこんなに分かり易い説明できない」と
言っていたが、確かに。

自分の宝物を大切にすることが、
戦争から遠ざかる道、と理解する。

ちなみに伊江島
戦前は日本軍の飛行場として利用され
戦中は日米の戦闘に巻き込まれ住民の多くが亡くなり
戦後はアメリカ軍に土地を強制的に取り上げられた歴史がある
いわば、沖縄の戦前戦後史の縮図ともいえるだろう。

2、民泊
行く先々で島のおじさんおばさんと高校生が
一緒に観光をしていた。
伊江島は沖縄で最も民泊が盛んな島なのである。

夜、宿のおじさんから
「問題があるって言われる子どもも
 みんな可愛いよ、
 島では学校とは違う顔になるんだろうな」とのこと。

帰りのフェリーでは涙の高校生と島のおばさんもあり

「また来るからねー」
「いつでも来たらいいさ」と。

みんな甲板で手を振って島から離れていた
ちょっといいなあと思い

「僕らも民泊やるか?」と冗談で妻さんに言ってみたが
「いやいや無理むり」と。


3、お宿
僕らがお世話になったお宿は
同世代のご夫婦が切り盛りしており、
なんと、建物もすべて自分たちで作ってしまったとのこと。

手作り感とアートに溢れており、居心地が良かった。

コツコツと家を作り、仕事を作り、生活を作る姿に
とても共感。
島に生きる若者、いい仕事をするのだろうなあ。

伊江島を訪ねた際はぜひぜひ。

こんなお宿です↓
http://casaviento.info/index.html


そんなこんなであっという間の連休でした。




お宿の外観
城山の麓です


城山からの景色
暴風写真、息ができないほどの風、恐ろしかった


海辺の岩場
お地蔵さんか菩薩さんがたくさんいるような


帰り
ちゅら海水族館へ足をのばす
5年ぶりにジンベイに会う