こはぐら通信~古波蔵太朗の日々~

沖縄に12年、地元に戻ってきました。日々の記録を綴っています。

与那国記


ゴールデンウィーク後半は与那国島

日本の最西端であり
海底遺跡と与那国馬のいる島
前々から行きたかったのです。

与那国は
那覇からプロペラ機で1時間半
台湾がすぐそこにある島です。

・対立の構造
数年前より、自衛隊配備計画が出されたため
島内各所に、反対と賛成ののぼりがありました。

島を歩きながら、妻さんは
「こんな小さな島でかわいそうに」と話していました。

数年前に移住した方からは
「島では、自衛隊の話はタブーですよ
 酷なもんですよ」と聞き

沖縄のいたるところにある対立の構造がここにも、という感じでした。
対立させているのは誰なのだろうか。。


・交易で栄えた島
この与那国島は、国境ならではの歴史があり、
戦後、アメリカ軍の流れ物資を台湾に中継し
大いに栄えたといいます。

当時は、沖縄、台湾、日本から有象無象の人が集まり、
15000人が暮らしていたようです。

現在は人口1500人、当時の面影は殆どありませんが、
ひっそりとした漁村を歩くと
おしゃれなカフェを発見しました。

一人の若者が切り盛りしており
料理も、内装も、蔵書も素晴らしいものでした。
何から何まで、すべて手作りだろうなあ、といった感じです。

西の果ての島に、なぜこんなお店が、、

この若者は、
何者だろうか、と興味津々になってしまい
ちょっとお話をしてみたかったけど、
忙しそうだったので、また今度。

はての島の魔力だろうか。


・馬
いたるところに与那国馬が放牧されており、
この島は馬の天国だなあと思いました。

僕らも乗馬体験をしましたが、
しっかり舐められました。
僕らの言うことは全然聞かない、
マイペースの与那国馬でした。


・大きな木
道沿いに大きな木があり、
何とも言えない雰囲気を出していました。

風の音と鳥の声が
見事にマッチしており、

しばし僕らは木に圧倒されました。

妻さんはおもむろに手を合わせ、
僕は、カメラマンになりました。

そんなこんなで、あっという間に与那国の旅は終わり。


那覇に帰宅し、午睡。

「本当に与那国に行っていたんだよね
 夢みたい」と彼女の寝起きの一言。

本当に夢のような3日間でした。

海底遺跡も見たい
カフェにも行きたい
またいつか与那国、と思っています。

島の西の端

台湾が見えているような、見えていないような。


手作りカフェ

犬が絡んできました

浜辺の碑文

「夏のたい木は父のよう」
「冬のすすきは母のよう」

シンプルでいい言葉だな、と思いました。

大きな木

拝む妻さん


木の力強さ