クラス会にて
二十数年ぶりのクラス会。
小学6年生だったボーイズとガールズは
立派な大人になっていました。
そして、先生は初老の紳士となり、
黙って僕らの話に耳を傾けておられました。
僕は機会あれば、先生に尋ねたいことがありました。
・先生は毎日何を考え僕らと向き合っていたのか、
・先生はどんな勉強をしてきたのか、ということでした。
会の終了間際、隙を見計らってお隣に座り、
きいてみました。
あまり多くを語らない方ですが、
「これをやったらあの子はどんなこと考えるかなと
毎日が楽しみだったんです。
多種多様で反応のあるクラスだったからね」と。
併せて
先生が教員になったきっかけや
大学時代のお話も聴かせてくださりました。
そして、別れ際、沖縄のお菓子とともに
僕が書いたものをいくつかお渡ししました。
「いいねえ、楽しみに読みますね」と。
こんな自分の行動を振り返り、
僕は、先生から聴きたかったというよりも
先生に僕のあゆみを伝えたかったんだなあ、と
思ったのです。
先生とは、伝えたくなる人、応えてくれる人なのだ。