こはぐら通信~古波蔵太朗の日々~

沖縄に12年、地元に戻ってきました。日々の記録を綴っています。

小さな世界

家の前の掃除をしていると、
外国人観光客ファミリーがわが家に興味を持ち
また、僕にも興味を持ったのか、写真を撮らせてくれという。

フランスから来たというので、
「ワールドカップ優勝おめでとう」と話したが

おじさんは浮かない顔をして、
「守ってばかりで全然面白くなかった、ダメダメ」と辛口。

残りの家族は
そんな固いこと言わないで、みんな喜んでいるよ、という。

堅物おじさんと、なだめる子どもたちの様子が面白く
打ち解けることができた。

僕は加えて、
「様々なルーツを持つ選手たちが優勝したことは
 大きな価値がある。今の時代なら、尚更だ」と話すと
これには、納得していたようだった。

1998年にフランスが優勝したときは、そのことを伝える
報道が多かったが、今回は少ない印象がある。


数カ月前に、子どもと地元の手話サークルに参加した際、
「小さな世界」の手話歌を練習した。

僕が口ずさんでいたこともあり、
子どもも覚えて、片言ながら歌うようになった。

「みんな、輪になーり、手をつなごう、小さなせーかーい」
「せーかいーはせーまい」
「せーかいーはおーなじ」
「せーかいーはまーるい」
「ただひーとーつ」

これは、ディズニーランドの「イッツアスモールワールド」という
世界各地の人形が仲良くしている様子を、
船から眺めるアトラクションのテーマソングだ。
怖くないアトラクションだったので、小学生でも楽しめたことを覚えている。

80年代当時、小学生だった僕は、
21世紀になったら、国境もなくなり、争いのない世の中がやってくると思っていた。
そんな時代の雰囲気と相俟って印象に残っている。

今の時代、子どもたちはどんな歌を歌っているのか。
いつの時代も、夢や希望のある歌を歌って欲しい。