こはぐら通信~古波蔵太朗の日々~

沖縄に12年、地元に戻ってきました。日々の記録を綴っています。

暮らしのノート

新年があけて、仕事も始まり、日常が戻ってきました。

約5年前から毎月先生が出している個人通信の打ち込みを担当しているのですが、
今月、66号で一区切りにするとのことで、最後の打ち込みを行いました。

この個人通信は先生がその時々に縁のある方々、100名程に郵送されています。
内容は日々の暮らしに根差したものであり、
先生がどんな方に会い、どんなことを考えているのかが書かれています。
僕にとっては、先生の日常を追体験しながらの作業でした。

そして、とにかく先生は筆が早い。
ご多忙のなか、どうしてこんなに書けるのだろう、と思うほどでした。
しかも、締め切りは大体守っておられるのです。

また、先生は絵のような字を書く方で、判別に悩むこともありました。
当初は確認していたのですが、
「そのあたりはまあ任せるよ」と言ってくださり、
前後の文脈や先生の考えから類推して
それっぽく編集できるようになりました。

この通信の打ち込みを始める時、
先生は個人通信を非常に大切にしておられるから、
それを任せられるというのは意味がありますねえ、と言ってくださる方がいました。

また、先日
先生もお前というパートナーと一緒にできて
心強いんじゃないか、と父が言っていました。

代筆する、というのは
通訳にも似たところがあり、どこかでその人になりきるものだと感じます。
乗り移るという側面もあるでしょう。
けっこう奥深い作業だと思っています。

いつか古波蔵くんもやったらいいですよ、と個人誌の勧めをしてくださったこともありますが、
この経験をどう生かすか、ですね。

そろそろ、最終号の発送作業を行います。
みなさんお待ちしていてくださいね。