こはぐら通信~古波蔵太朗の日々~

沖縄に12年、地元に戻ってきました。日々の記録を綴っています。

一言のあいさつ

夜、授業が終わり、僕の机のある研究所に荷物を置きに行きました。

入り口付近には
学生さんが5人ほど、たむろしていました。

暗闇の中に赤い光と
煙の臭い

煙草を吸っているようなのです。

こういう時、どうするべきか悩むのですが、
僕は普通に「こんばんはー」と声をかけて通り過ぎました。

すると
学生さんも「こんばんはー」と返してくれ、
すぐに煙草を消し、いなくなったのです。

簡単な挨拶だったのですが、
「こんばんはー」のやり取りをしたとき
お互いの意思疎通ができた感じがしました。

これは、不思議なものですが
注意するよりも、伝わったような気がしたのです。

多分、はっきり注意したら
お互い、どことなく嫌な気持ちが残ったでしょう。


言葉とは不思議なものですね

はっきりとした言語より
自然の流れの中で
お互いの間合いで言葉が交わせれば

心地よいコミュニケーションが取れることもある。

学生さんがどう感じたのか、
確認したわけでないので、分からないのですが、
僕はそんなことを感じたのです。

この感覚は
沖縄的であり、日本的であり、東洋的なんだろうなあ。

僕も学生さんも東洋で育ち、暮らしているのであります。