こはぐら通信~古波蔵太朗の日々~

沖縄に12年、地元に戻ってきました。日々の記録を綴っています。

無暴力

学生が企画した
人権について考えよう勉強会に顔を出しました。

イムリーな話題として
田中防衛局長の発言についての議論となりました。
様々な意見が出され、
鋭い視点が多く、考えさせられたのです。

例えば、
「沖縄はどうにでも出来る、と考えているんだと思った」

「個人の発言だけど、国の考えなんだろう、
 沖縄だけのことじゃないんだろうなあ」

「犯される対象として女性を規定し、書いているマスコミの問題も感じた。
 男性だって、子どもだって、誰でも暴力の危険にさらされる可能性があるのに」 

などなど。


僕は、発言から思考の逆転に気付かされました。

まず、「犯す〜」という言葉から
自らの仕事が暴力を前提として成り立っていることを
認識しているのだなあ、と思ったのです。

しかし、暴力を無くす方向に動くのではなく
いかにして暴力を使うか、
それも、相手の合意を取り付けたうえで。

公の人、特に権力のある人は
本当ならば、どうやったらそこに暮らす人々が
暴力にさらされないか、を考え、
そのために立場を使って実行するべきもののはずなのですが。。

逆になっているのです。

多分、知らず知らずに
こういう思考になってしまうのでしょう。

暴力は
使うことも
曝されることも
見ることも
ないようにしたい、と思うのです。



夕方、廊下を歩いていた学生さんが
「すげえ すげえ」と話していました。

僕も廊下へ行き、携帯で一枚
秋の夕暮れは本当に綺麗です。