こはぐら通信~古波蔵太朗の日々~

沖縄に12年、地元に戻ってきました。日々の記録を綴っています。

北と南


1ヶ月ちょっと前にアマゾン経由で、
北海道の古本屋さんから先生の昔の本を購入し、やりとりがあったことをお伝えしました。

その後、古本屋さんからお勧めの本を頂き、
僕も
お返しに結婚の時に作った文集などをお送りするなど、
ささやかな交流がありました。

そして、
「2月25,26日に沖縄で開催される児童文学の全国セミナーに
知り合いの児童文学作家さんが参加するので、会ったらどうですか」
との連絡も頂いていました。

25日の基調講演を先生が行うこともあり、興味はあったのですが、
大学院の報告会があったため、行けない旨をお伝えしていました。


しかし、
25日の夕方、大学院発表会の懇親会で講演を終えた先生から
「講演後に、北海道の作家さんが
 古波蔵くんと妻さんの結婚文集を持って来てくれましたよ、
 どうして持っていたのかねえ、不思議だねえ」
 とのお話を伺いました。

驚きましたが、僕らの文集が北海道を経由して
また、沖縄に戻ってきているのです。

こんな話を聞いてしまったので、ご挨拶にいかねば、と思い日曜の朝、
会場に向かいました。

受付で
「参加者ではないけども、作家さんに挨拶に来ました」と言うと

「ファンの方ですか」と言われ

「いえ、会ったこともなくて、、顔も分からなくて、でも会いたくて、、」と伝えると
受付の方は不思議な顔をしつつも、案内してくれました。

こうして
お会いできた作家さんは、気さくな方でした。

「古本屋さんから、君の事を聞いているよ。妻さんのこともね。
 わざわざ来てくれたんだねえ、ありがとうねえ」と。

作品を一つも知らずに、訪ねてしまったのですが、

「じゃあセミナーにも参加したらいいね」と、
作家さん?作家の卵さん?たちの間に座って、
作品の読み合わせに、ちょっとだけ参加することになったのです。

人に会うのは、本当に楽しいなあ、お会いできてよかった、と思いました。


本と文集が南と北で行き来し
人も北から南へ行き来し、
よく分からないけど、つながる

不思議でしたが、自然でありました。
心ある人を経由すれば、自然とそうなるのでしょう。

急な訪問にも関わらず、ありがとうございました。



(作家さんの代表作です)