こはぐら通信~古波蔵太朗の日々~

沖縄に12年、地元に戻ってきました。日々の記録を綴っています。

最近のこと


先日、担当している公開講座が始まった。

講師のお一人は沖縄のリゾートホテル再建の仕事をされていた方だった

あまり馴染みのない内容だったが、興味深かった。

まず現状として、
沖縄のホテルは短期的な利益のため、転売、転売を繰り返し
現場は疲弊し、従業員は早期に辞めてしまう状況がある

しかし、このようなやり方では沖縄の人も沖縄も豊かにならないという。

「人を大切にした経営と会社の利益は相反するものではない」と
何度も話されていた。


そして、懇親会にて組織と不祥事の話になる。

「残念だが不祥事は起こりうるもの
 しかし、不祥事では潰れない。
 不祥事を隠すこと、人を裏切ることが組織の危機になる」とのことを伺う。

なるほどだ
小さな信頼の積み重ねなのだろう。


今日、今年度から担当することになった講義があった。
内容はハンセン病児教育と病弱児教育について。

終了後、ある学生が
沖縄のハンセン病施設のすぐ近くに住んでいたことを話してくれた。

「子どもの頃は園内で遊びまわっていたし
 学校帰りにテニスの練習もしていましたよ
 お祭りも楽しみでした」とのこと。

地域とともにある、というのはこういうことなんだろう
これもまた沖縄。豊かな一面だ。

今度、この学生さんに案内してもらいたくなってしまった。