こはぐら通信~古波蔵太朗の日々~

沖縄に12年、地元に戻ってきました。日々の記録を綴っています。

我らユートピアーズ


今日の授業は、ある先生をお招きする

若い頃の
非行少年への活動が研究の原点だったという。

質疑応答にて
なぜ非行少年に関わったのかを尋ねると、

何でだろうかね、、と逡巡し

「実は私も、学校に行っていなかったんだよね」とのことだった。

とても驚いたが、
とても共感してしまった。

「先生が来ても、親が何を言っても
 その時が来ないと、子どもは家を出ないよ
 その気持ちは本当によくわかる」とも。

ちなみに
先生が再び学校へ行くきっかけになったのは

正反対のタイプの友達が訪ねてくれたことだったという。

みんな興味津々で
授業終了後もワイワイ話す。
いい時間だった。


帰宅すると
実家近くのお蕎麦屋さんの方からお手紙が届いていた。

お手紙には
「空間のユートピア、制度としてのユートピアは実現困難だが、
 時間としてのユートピアは成り立つ」

「直接出会う、集う、その時間の中にユートピアが出現し、
 そこで得たエネルギーを各々が世の中に還元していく」

「遠くから応援してますよ」

と、
僕と妻さんへの励ましの言葉が書かれていた。


暮らしのすべてがユートピアでなくていい
暮らしのどこかに、
一日のいつかに、
ユートピアを作っていきたい。

我らユートピアーズ、かな