明日に備えて
仕事の帰り道、妻さんに、と思い
花屋に立ち寄る。
珍しいことに
男性一人、猫一匹で切り盛りしていた。
「数千円じゃ淋しいですかね」と聞くと
「花は一本でもいいんですよ
気持ちの代弁ですよ」とのこと
寡黙な店主と猫だったが
殺し文句を持っている。
すぐに作ってもらう。
作っている姿を眺めていると、
猫と店主とお店が一体化しているように
見えてしまう。
注文の多い花屋さんか。。
不思議な猫と店主だった。
その後、大衆スーパーに立ち寄り
妻さんの好物、
サーモンとマグロの刺身を買う。
帰宅すると寺子屋、
みんな賑やか、賑やか。
そんな声を聞きながら僕は料理を作る
食べられない程作る
花も、刺身も、料理も
我が代弁なのだ。