フードコートの考察
ゴールデンウィークの一日、
妻さんと那覇のショッピングモールへ行く。
買い物をおえ、フードコートで一休み。
周りを見渡すと、
中学生と思われる男子グループ、女子グループが
たくさんいた。
フードコートはさながら彼らの社交場なのだろう。
様子を見ていると
女子グループは往々にしておしゃべりが賑やかで
ワイワイ楽しそうなのだが
男子グループは、どことなく寡黙、
一緒にいるけど楽しそうでないのである。
そんな様子を見ながら
その頃の自分と
やや強引だが
以前読んだ思春期の男女についての記述がよぎる。
その本(「ケースヒストリーの要点」浅賀ふさ)の
思春期の項には
女子は心身の変化を周囲が喜びをもって受け入れられるが
男子の変化は手厚く歓迎されることがない。
そのため、恥ずかしい思いや罪悪感に苛まれ
内向的、無口になることがある。
といったことが書いてあり、
「思春期男子に同情する」ともあった。
踏み込んだ内容だったが、納得するものだった。
自分の変化が認められるというのは、自己肯定なのだ。
中学生のころの自分、
フードコートにいたらどうだったかなあと思う。