こはぐら通信~古波蔵太朗の日々~

沖縄に12年、地元に戻ってきました。日々の記録を綴っています。

早足回避の思い出

車いす学生とおしゃべり
そこに別の車いす学生が通りかかり、話の輪に加わる。

「苦手な人の前を通る時は
 車いすのスピードを上げてしまいますよ」

車いすも身体の一部ですからね」と
 和やかな笑い話になる。

そんな話を聴きながら、昔のことを思い出す。

僕が小学生の頃
サッカークラブの監督が
鬼のような雰囲気の人で
殴る蹴るもあり、とても苦手だった。

しかも、僕は目をつけられてしまい
更には監督の家の前を通らないと、学校に行けないのだ。
いつもドキドキの通学だった。

早足で通り過ぎたり
雨の日は傘で顔を隠したり
帽子を深くかぶったり、していたのである。

思えば笑い話みないなものだが、
素直な対処法だったのだ。


今、会ったらどうなのだろうか。
あちらは忘れ、こちらは覚えているからタチが悪い。
暴力構造の根深さよ。


早足で通り過ぎてもいい
親しげにくっついてきてもいい
それぞれの距離で付き合い
仲良しがいい。

そんな集まりをつくっていこう。