こはぐら通信~古波蔵太朗の日々~

沖縄に12年、地元に戻ってきました。日々の記録を綴っています。

役割の変化を感じながら

2月中旬のことだが、祖母が亡くなった。
90を超えても元気で、お客さんや檀家さん、電話の対応などを担っていたが、10月に体調を崩し入院していた。

入院後も元気ではあったが、すこしずつエネルギーが低下していることもわかり、いつかの時に備えなければ、と感じるものだった。

誕生日も迎えられ、正月も迎えられたが2月になって、体調が悪化。
深夜ではあったが最期に立ち会い、通夜葬儀も皆で送ることができた。

数年前にお祖母ちゃんの本を作ったのだが、元気な時に話を聴き、まとめられて本当によかった。
棺に入れることもできたし、参列の皆さんにも読んでいただけた。
お祖母ちゃんの人生を何かの形で残し、伝えることができたかな。

多弁な人ではなかったので、今でも居そうな気もするが、これからは僕らがやっていくからね、の気持ちになる。
親しい人の「死」に立ち会うとは関係の変化、つまり自身の役割の変化を受け入れていくことなのだろう。

僕らが引っ越してきたのは、祖母の入院後だったため、我が家に招待することはできなかったが、
これも何かの因果。バトンタッチだったと理解しよう。

95年間、本当にお疲れさまでした。