こはぐら通信~古波蔵太朗の日々~

沖縄に12年、地元に戻ってきました。日々の記録を綴っています。

家族旅行と本との出会い

・久しぶりの家族旅行
幼い頃、夏休みは八ヶ岳へ行くことが家族の恒例行事だった。
旅行が近づくとワクワクしたものだ。
この度、何十年ぶりかに甲州信州へ、ということで赴くことになった。

その昔は、父が運転し、母が助手席で案内をしていたが、
今回はぼくらきょうだいが運転し、行先を考えることになった。
世代交代を感じたが、旅中の雰囲気は変わらず、楽しい時間だった。

いつまでも楽しい時間を共にしたい、と思いつつ、
僕も妻子との旅行を恒例にしたいと思った。
旅行の本質は、普段バラバラの時を過ごしているメンバーが同じ時を過ごすことにある。
この思い出は心に残るのだ。

・本との出会い
家族旅行の帰路、
スーパーで「あなただけの法華経」(小学館)という本を見つける。
こういう本も売っているんだ、と手に取ってみると
著者は阿部慈園という方で、学生の頃「東洋思想」を担当していた方だった。

初回授業で「四諦八正道」の説明から「正見、正思、正語…」と話しており、
我が名のルーツを知ることになったのだ。

経歴から祖父ともつながっていそうな感じがしたことや、
鎌倉のお寺に関係しているとのことで、親近感があったが、授業期間中に体調を崩され、退職。翌年に亡くなられたのだった。
この本は亡くなる直前に書かれたという。
受講しただけでお話をしたこともなかったが、印象に残る先生だった。

あれから20年近く経ち、改めて著書を手に取ってみる。
あの時よりは、内容についていけるようになったかな。
もうちょっと真面目に読んでみよう。


山々を眺める