こはぐら通信~古波蔵太朗の日々~

沖縄に12年、地元に戻ってきました。日々の記録を綴っています。

このあとは、あなたのおはなし 

最近のことをいくつか。

・沖縄へ

子どもたちが生まれて1か月がたち、両親と沖縄を訪ねることができました。

いい機会なので、

長女を連れだし、僕ら家族と一泊することにしました。

長女にとっては、いつもと異なるメンバーでしたが、

終始ご機嫌で、歯磨きも、お風呂もすんなり済みました。

しかし、ベッドにはいると、シクシク。

大声で泣くでもなく、「ママ―」と言うでもなく

我慢して泣いている様子が何とも言えませんでした。

「夜」「眠る」というのは小さくも大きな試練なのでしょう。

 

1泊2日で慌ただしかったですが、

雪やインフルエンザ、両親の体調、そして急な仏事など、

タイミングが合わないと、家族そろって外に出られないので、

沖縄の旅がとても貴重な時間でした。

皆さんにお世話になりました。

 

・「東大」なるもの

『彼女は頭が悪いから』(姫野カオルコ)を読みました。

複数の東大生による女性暴行事件をモチーフにした小説ですが、

書評で何度か取り上げられ、東大でこの作品をテーマに討論会を行った、という記事も読んでいたので、興味がありました。

事件のくだりは心が重たくなるものでしたが、

僕の中にある「東大」なるものとどう付き合うのか、なのだと思いました。

権威をどう相対化させるかなのでしょう。

 

・絵本の会

父が幼稚園で行っている絵本の会が35周年ということで

保護者の方々、OBOGの方々が文集を作成し、手作り贈呈式が行われました。

この会は、毎月あるテーマで父と保護者で絵本について語り合う会ですが、

皆さんの文章を拝見し、幼稚園での経験がその後の人生の支えになっているのだなあ、と感じるものでした。

「ありがとう 本の部屋

 ありがとう 絵本たち

 ありがとう えんちょ」

「さあ、このあとは、あなたのおはなしです。

 そのしゅじんこうは、あなたです」 (冒頭の文章より)

こういう集まりを大切にしていきたいものです。

ハローツインズ

・法事

先日、父方祖母の1周忌と母方祖母の49日の法事がありました。

皆さんが集まり、いつも通りの感じですが、一つの区切りになるな、と思いました。

喪主であればなおのことでしょう。

その昔、息子さんを亡くされた方から

「時薬」という言葉を伺ったことがありますが、いい得て妙ですね。

「時の確認」の機会なのかもしれません。

 

・送ること

年が明けてから、父の代わりに葬儀を執り行うことが何度かありました。

亡くなった方のお宅を訪問し

お話を伺い、日取りを決めて、戒名を考える。

法要では亡くなった方に引導を渡し、皆さんにお話をする。

いろいろやることはあるのですが、僕に求めれるお役は「送ること」なのだと実感します。

であるならば、「この人に送ってほしい」と思われるようにありたいし、

皆さんよりも、元気でいなければいけないなあと思うものです。

健康に気を付けて頑張ろう。

 

・ハローツインズ

双子と長女と妻さんの様子を写真に収め、

沖縄の新聞社に投稿したところ、写真投稿コーナーに掲載してくれました。

早速、多くの方から連絡をいただきました。

我が家に双子が生まれたよ、元気にやっているよ、

と沖縄の皆さんへのお知らせになったかな。

今回のタイトルは「ハローツインズ」、4人が横になっている様子を収めました。

 

そして、3週間ぶりに沖縄へ。

大きくなっているだろうな。泣き声も大きいだろうな。

皆に会えるのをたのしみに。よろしくお願いします。

引っ越し

2011年より「はてなダイアリー」を使っていたのですが、

今月でサービス終了とのことで、更新が出来なくなってしまいました。

この度、「はてなブログ」へ引っ越すことになりました。

ブログを始めた当初は、沖縄を離れるまで、と思いながら続けていたのですが、

その後も細々と書き続け、

7年半で延べ10万人の方が訪ねてくださりました。

引き続き、覗いていただければありがたいです。

おねえちゃん

おかげさまで妻子ともに無事退院し、鎌倉に戻ってきました。
この間のことをいくつか。

・いい仕事
退院が近くなったころ、ある看護師さんから
「古波蔵先生ですよね、私お世話になりました」とお話がありました。
驚きましたが、僕が沖縄の大学にいた頃に社会人学生として学んでいた方で、昔話に花が咲きました。
来年度からは大学院で再度勉強するとのことも伺い、感心してしまいました。

悪いことはできないなと思ったのですが、
「あなたいい仕事しているね」と妻さんが言ってくれ、嬉しかったです。
縁ある人がつながる仕事をしよう。

・夜のツインボーカル
2人の子どもが退院して、
3時間おきのミルク・授乳など、一気に生活のペースが双子基準に変わりました。
夜泣きも一人が泣くともう一人もつられて、見事なツインボーカルが始まります。
そして、同じ月例の2人がいると、赤ちゃんでも性格の違いが見えてとても新鮮です。
のんびり屋さんと、元気っ子、のようです。

・タオルを使う
風呂上りにバスタオルが見当たらず、長女のお気に入りタオルを
使ってしまいました。
あと十数年後、こんなことをやったら怒られるだろうな、
もしかしたら、数日口をきいてもらえないかも、と思いつつ。
すぐに洗濯をお願いしましたよ。

・お姉ちゃん
長女は、急にやってきた赤ちゃん2人に戸惑いつつも
甲斐甲斐しくお世話をしています。
周囲が「おねえちゃん」と呼ぶこともありますが、
自分のことを「おねえちゃんが、」と話すこともあります。
こうやって一人称も二人称も変わっていくように、
赤ちゃんを迎えることは、皆が変化することですね。
僕らも3人の父と母になりました。

少しでも手が欲しい時に、沖縄を離れてしまい
申し訳なかったのですが、次会う時はどんな顔しているか楽しみです。

はじまりの日

一昨日、我が家に第2子、第3子がやってきました。
連絡を受けたときは葬儀の準備をしている時でした。

そして、葬儀の途中に「無事誕生」の連絡あり。終えてから急いで空港へ。
「亡くなる人あれば、生まれる人もある、忘れられない葬儀になりました」
と檀家さんが仰ってくださり、恐縮でした。

飛行機では、前の席に沖縄の大学でお世話になった先生がおり、
「めでたいのでさっき買った宝くじをあげよう」
と頂いてしまいました。
その5列前には別の先生、空港を出るとまた別の先生がおり、不思議な偶然でした。

病院に到着し、まずは妻さんと対面。
真っ白な顔でぐったりしており、本当に大きな仕事をしたんだな、とほろりとなりました。
本当にお疲れさまでした。

そして、赤ちゃんたちとも対面し、抱っこ。
ズシっと重く温かく、よく来てくれたね、と思うものでした。

この子達が家族の雰囲気を変えてくれることは間違いないですが、
いつか僕たちを越える日が来るでしょう。
その時まで父と母は頑張るよ。と改めての覚悟のような気持ちが芽生えました。


そして、今日は僕の39回目の誕生日。
自分でも忘れるほどでしたが、これからは僕の誕生日のイベント性は
低くなっていくでしょう。

祝われる人から祝う人へ、これもまた自然の成り行き。
これまで大切にしてもらったものを、次の人たちに渡していきますよ。
最初の大きな仕事は「名前」なり。


暮らしのノート

新年があけて、仕事も始まり、日常が戻ってきました。

約5年前から毎月先生が出している個人通信の打ち込みを担当しているのですが、
今月、66号で一区切りにするとのことで、最後の打ち込みを行いました。

この個人通信は先生がその時々に縁のある方々、100名程に郵送されています。
内容は日々の暮らしに根差したものであり、
先生がどんな方に会い、どんなことを考えているのかが書かれています。
僕にとっては、先生の日常を追体験しながらの作業でした。

そして、とにかく先生は筆が早い。
ご多忙のなか、どうしてこんなに書けるのだろう、と思うほどでした。
しかも、締め切りは大体守っておられるのです。

また、先生は絵のような字を書く方で、判別に悩むこともありました。
当初は確認していたのですが、
「そのあたりはまあ任せるよ」と言ってくださり、
前後の文脈や先生の考えから類推して
それっぽく編集できるようになりました。

この通信の打ち込みを始める時、
先生は個人通信を非常に大切にしておられるから、
それを任せられるというのは意味がありますねえ、と言ってくださる方がいました。

また、先日
先生もお前というパートナーと一緒にできて
心強いんじゃないか、と父が言っていました。

代筆する、というのは
通訳にも似たところがあり、どこかでその人になりきるものだと感じます。
乗り移るという側面もあるでしょう。
けっこう奥深い作業だと思っています。

いつか古波蔵くんもやったらいいですよ、と個人誌の勧めをしてくださったこともありますが、
この経験をどう生かすか、ですね。

そろそろ、最終号の発送作業を行います。
みなさんお待ちしていてくださいね。

燃えよ炎

あっという間に2018年が暮れていきそうだ。
今年は家族に様々な出来事があり、目まぐるしい1年だった。
それでも皆元気に新年を迎えられそうで、何よりのこと。

来年はもう一歩前へすすむぞ。
どんなことも引き受けていこう。

今年もお世話になりました。
来年もよろしくお願いします。

*年末恒例の外掃除、からの炎祭り。
 父とたくさん燃やしました。これが楽しいんだ。